contract
第5章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 1
「帰りますよ。斎センパイ」
どうやら芝居を続けないといけないらしい。何がしたいのッとぶちまけたい衝動にも駆られるけど・・・とりあえず様子見。
並んで教室を出る。斎は私の右隣に並び、さりげなく手を繋いだ。
・・・俗にいう、恋人つなぎで。
びっくりして隣を見ると、にこにこ笑う斎。ほんっと誰なの、このヒトはッ!!
「手を離してくれませんか?」
小声で丁寧な口調で抗議するも。
「照れてるの?絢乃は。可愛い可愛い」
返ってきた言葉は確実にずれていて。
「何がどうなってるのかさっぱり解らないですけどッ?」
小声で、でも強めに再度抗議してみると。
「答え合わせは屋敷でしてあげるよ。だからそうカリカリしない。可愛い顔が台無し」
イライラが積もり積もって、心の声すら乱暴になって、横の斎をキッと睨む。
・・・だから誰なんだコイツはッ!!
どうやら芝居を続けないといけないらしい。何がしたいのッとぶちまけたい衝動にも駆られるけど・・・とりあえず様子見。
並んで教室を出る。斎は私の右隣に並び、さりげなく手を繋いだ。
・・・俗にいう、恋人つなぎで。
びっくりして隣を見ると、にこにこ笑う斎。ほんっと誰なの、このヒトはッ!!
「手を離してくれませんか?」
小声で丁寧な口調で抗議するも。
「照れてるの?絢乃は。可愛い可愛い」
返ってきた言葉は確実にずれていて。
「何がどうなってるのかさっぱり解らないですけどッ?」
小声で、でも強めに再度抗議してみると。
「答え合わせは屋敷でしてあげるよ。だからそうカリカリしない。可愛い顔が台無し」
イライラが積もり積もって、心の声すら乱暴になって、横の斎をキッと睨む。
・・・だから誰なんだコイツはッ!!