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第5章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 1

「・・・そういうのは、後でじっくり楽しんで下さい」

気が付けば、的場君がティーセットが乗っているワゴンを押して、部屋に入るところ。

・・・何となく恥ずかしくて、気まずい。

と思ったのは私だけだったらしく。

「お前も見せつければいい。後日・・・存分に」

と隣の暴君はのたまってる。

「・・・そう、させていただきます」

返事を返した的場君の声のトーンが微妙に低かった。・・・何か気に障った・・・?

「ところで、姫様は何を飲みます?」

と思ったのは一瞬で、次に話しかけてくれた声は何時もの、和やかな的場君。

・・・気のせい、だったのかな?

「暖かい紅茶が、いいかな」

まだ暑い時期だけど、クーラー効いてるし、何となくイメージで。
的場君が目の前に紅茶や珈琲を準備している間、相変わらずの斎はご機嫌な様子。

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