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第5章 case3 【貴方ニ効果的ナ"復シュウ"ヲ】 1

「お前が話せ」

という斎に、的場君が説明してくれることになった。私と斎が座っているソファの真向かいに座って。

的場君曰く「召使は椅子に座るなど許されませんが」と前置きしていたけど、斎は何も言わないからいいと思う。

「前も話した通り、姫様も斎様の支配下です。勿論、契約していませんから、不完全ではありますが」

の前置きから始まった。

不完全ながらも、学校の敷地外に私が出た、というのは直ぐ解ったらしい。

「で、私が姫様の家で、僭越ながら斎様に依頼され新たな呪術を姫様にかけまして」

家で・・・って、あの口移し・・・?

「って新たな呪術って何!?」

思わず隣をキッと睨む。

「・・・さぁな」

飄々とした返事。・・・教える気は無いらしい。的場君の方を見るけど、彼も首を横に振ってる。知らないって事・・・?

「続けますね」

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