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夏、空。

第3章 桃色



菅原くんはずるい。

似合うなんて言われたら、私に限らず誰もが舞い上がってしまう。

この人は女子が好むポイントを全て知っているのではないか、と思うくらいだ。


「教室でつければいいのに!」

菅原くんからの遠まわしなお願い事かな。
「でも…、私みたいな暗いひとが…」

自分を罵る発言を遮って、菅原くんが言ってくれた。

「俺は、中島さんのこと好きだよ」


なに…これ。

好きって…菅原くん?

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