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夏、空。

第7章 朱色



時間が経つのは予想以上に早く、校庭の木々は青い葉が生い茂る季節となった。


どこからか蝉の声も聞こえ、夏が来たと実感させられる。


優翔くんへの気持ちは変わらず、むしろますます大きくなっている。


私は鞄の中からデオウォーターを取り出し、首につける。


何人かの視線が気になったが気にしない、フリ。

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