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ブルースカイ

第8章 恵(上)

「お説教?」





「ソウに説教はないわ、マサ呼ぼか?」





「あいつ、多分さっきの友達と、愚痴りながら飲んでんちゃうん?」





俺は苦笑した。俺がやったんは、愚痴られるような内容やっけ。まあ、マサなら、深い意味はなくても、愚痴くらい言うやろ。自分で言うといて、変な話や。





「あのアホ、ソウ、嫌われるん覚悟で、あの場を救ったんを理解できてないねん。頭きてん。」





俺は苦笑がちにうつむいた。





「確かにあの場では、後でシバいたる思ったけど、あいつに理解できるなら、普段から、俺らの苦労はないやろな。」





「自分、どこおんねん?」





話が噛み合ってない事に気付いた俺は、顔を上げた。

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