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ブルースカイ

第9章 マサ

「1人は兄貴の事、見る目がちゃいましたし。1人はパンコで有名ですやん。」



「パンコとか言うな!皆、事情があんねん。好きで男としてるわけやないねん。優しすぎて、男からの誘い断れん子もおれば、寂しさをまぎらわしたい子もおる。男の無責任な言葉に騙される子もおるんや!二度と俺の前でバカにしたような言い方しな!」



俺は電話を切った。



「あっ!何で切んねん?」



「マサにムカついて、口もききたない。」



「アホ!冷静になれや。前の彼女否定されてる気になって頭来るんは前聞いて知ってるけど、目的を忘れな。」



「あかんねん。最後の日に男に捨てられた腹いせに痴漢した言われて、気持ちを玩ぶような男にはなりたない思ってん。やから、女の子をモノみたいに言われると頭来る。」

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