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ブルースカイ

第3章 チャラ男

ウェイターさんが注文をとりに来て、メニューを見ようと視線を戻した時、チャラ男と目が合った。







ニコッ







チャラ男から出てきた言葉は







「コーヒー2つ。」







俺は気付かないうちに主導権を握られていた。







ムカつくけど、文句も言えない。確かに俺はコーヒーくらい付き合うと言った後、意思表示をしなかった。それを逆手にとって、奴は2人という状況を見事に演出したのだ。







見事に選択肢を奪われ、二人で来ているという空気を演出されて、心底負けを悟った。








こいつにはかなわん。

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