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ブルースカイ

第14章 明美

「これでフミからの邪魔も入らへんなにから行く」



「アハハ、うちも電源切るわまずショッピング付き合ってや」



明美の顔に少し明るさが戻る。



「梅田三ノ宮」



「三ノ宮センター街から、元町方面で」



「了解、ほな、行こう」



計算して店を出ると、電車で三ノ宮に向かう。



センター街のVIVREを冷やかし、元職場の地下一階に行き、柄悪いと明美に冷やかされながらも、ノリで2人お揃いのハットを買う。



カウンターでタグを取ってもらい、そのままかぶって、VIVREを出る。



このノリ、端から見たら、完全、バカップルに見えるやんな



元々恋人同士やないし、今日はそんなんお構いなしで、元町の高架下に行くと、アクセサリーを物色し、お揃いでシルバークラフトの指輪とチェーンを買い、チェーンで首から下げる。



たまに素の自分が何してるんやろと思うが、今日はご愛敬



昼頃になり、2人でチャイ街に向かう。明美がそっと腕を絡ませてくるカップルごっこやし、今日だけは許したるか

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