
一人ぼっちの姫
第13章 すれ違い離れていく
目を覚ますと、そこには私の世話係になったタントがいた。
タント『おはようございます、ルイ様』
「おはよう、今日は何かあるのですか?」
タント『いえ、一度ご挨拶をしなくてはと思いまして…
これからよろしくお願いします』
「ええ、よろしく」
やっぱり、キルトじゃないよね…
「あの、キルトは誰につかえるんですか?」
タント『キルトは今マリー様につかえております。』
「そうですか」
タント『では、そろそろ失礼させてもらいます』
「はい」
タント『次はお昼のお食事をお持ちするときに来ます』
「はい」
あ、そういえば、ロートはどこに行ったんだろ?
またあそこにいるのかな?
私は昨日の橋の下へ向かった。
