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一人ぼっちの姫

第14章 悲しみを乗り越えて強くなる

部屋の戻る途中、キルトが前から歩いてきた。


「キ…ルト…」

聞こえるか聞こえないくらいの声でキルトの名前を呟く




かみ合わない視線


冷たい表情



私のほうなんか見向きもしないで、キルトとすれ違う。


キルト、どうしてこっちを向いてくれないの?



貴方の気持ちはもう私にはないの?



キルト

また名前を呼んでよ…


私に、笑顔を向けて…


私の思いなんて伝わるはずもなく、




変わることのない表情。






悲しくて、涙が溢れだす。



キルトにばれたくなくて、


隠すように私は部屋へと走った。


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