テキストサイズ

一人ぼっちの姫

第18章 婚約




「いつ結婚するの?」



ツキ「明日です」




明日…



「そんなに早いの!?」




驚いている私とは反対に、ロートは冷静にそうか、とだけ呟いた。




ツキ「だから、もう会うこともないと思うのでお別れを言いにいました。」



「もう会えないって…」




ツキ「隣町に引っ越しするんです」



「そっか…」




沈黙が続く…




沈黙を破るように、ロートは何も言わず部屋を出て行った。




ツキ「あっ…」




ロートの後姿を、今にも泣きそうな目でツキは見つめていた。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ