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一人ぼっちの姫

第8章 帰ってきた


「…キルト、遅いわ…」

『申し訳ございません』

「でも、ありがとう!!」


『…涙を拭いてください、ルイ様』

あ、


私、知らないうちに泣いてたんだ…




久しぶりに会うキルトの顔が、窓の光で、反射して、キラキラして見えた




『守れなくて、すみません…』



「そんなことない!!!キルトは助けてくれたじゃない!」


『でも、ロート様も悪気はないと思うので嫌いになってはいけませんよ?』


「え?…キルトがそういうなら…」


『それでいいんです。」

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