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適当日記

第8章 8月13日―山梨

さて、今回の議題:カイトの知り合いのリア充さんについて。
早速回想入ります。
※名前は変えてます。

「…遅いな。」
呟き一旦書いていた携帯小説を保存し携帯の時計を見る。
時刻は既に9時30分を回っている。
「部長たちも遅いしね…。」
「部長はコンビニにお菓子買いに行ってるだけだろ?先生も行ってるし問題ないだろ。それより…。」
「あの2人だね…。」
同じ部活の友達の田崎と同時にため息をつく。

8月に入ったばかりの今日。
俺が所属する文芸部はなんとなく合宿にきていた。
文芸部に合宿が必要なのか疑問だが部員は(顧問も)基本的に適当なので学校の許可もとり無事に合宿にきていた。
場所は伊豆。
小田原城なんかを見て民宿に着いたのが6時。
そこから食事をとり7時になったあたりで3年の先輩の福田先輩が150あるかどうかの体を精一杯大きくしていきなり提案をしてきた。
「ねぇ!海行かない?」
「…え?」
当然みんな固まる。
まあ確かに福田先輩が海に行きたがってたのは知っていたがまさかこんな時間から行こうと言い出すとは…。
「んー。一人じゃ危ないからな…特に福田は。」
まあ確かに…女子だからな…。
「天然だから。」
あ、そっち?
「ちょっと酷くないですか!?」
福田先輩猛抗議。
まあそうなりますよね…事実だけど。
とりあえず行くには最低でももう一人必要ということになり福田先輩は誰か一緒に行ってくれる人を探し始めた。
「あ、じゃあ俺が行きます。」
手をあげたのは俺と同学年1年の福田。
「あー。福田なら安心だな。じゃあ福田と福田で行ってこい。」
…ややこしい。
で、はしゃいでいる福田先輩と福田を見送ったのが7時30分。
かれこれ2時間は帰ってきてない。
部長たちは後で宴会みたいなことをやりたいということで顧問と3年一人と2年一人と1年二人を連れコンビニに買い物に行っている。
で、民宿に残っているのは俺…カイトと田崎だけ。
…これからどうなるのでしょうか!?
「…カイト何ぶつぶつ言ってんの?」
「何って未来の俺が何かに書いたりするかもしんないだろ?」
「…まずは2人の心配をしようよ。」

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