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この手を離さないで

第8章 私がしてあげられる事…

麻千架「漣君!!」

漣君は床で倒れていた…

資料を持っていた。

麻千架「漣君!!漣君!!大丈夫?」

私は漣君をゆすった。

漣「あ、麻千架…」

目が覚めた漣君。

麻千架「良かった!漣君、大丈夫?」

漣「大丈夫…この資料、今日校長に持って行かなきゃいけないんだ。」

そう言って立ち上がったんだけどまた、倒れそうになっていた。

麻千架「漣君、もう無理しないで。それ私が持って行くから!ここで待ってて!!」

漣「…ごめん、ありがとう」


そう言って私は、校長室までの長い道のりを走っていった










-ドン-

麻千架「はぁはぁ、今、届けて来たから。」

走ったから、息があがってる。

漣「ありがと…」

漣君も、凄いつらそうだから、今日は家に帰らせてもらおう。

麻千架「漣君、歩ける…ワケないよね…」

どうしよう?

私、力には自信あるけど、おぶって行けないしな…

漣「どうしたの…」

麻千架「帰るよ!」

漣「いい…大丈夫だって」

麻千架「だめ。」

漣「…」

了解したのか、漣君は静かに、頷いた。

友「もう、先生に言ってあるから!」

先生「高城は、もう帰れ。」

麻千架「私は…」

先生「お前は関係ないだろ。」

そっか、先生も、私達が一緒に住んでること知らないのか。


どうすっか~

麻千架「あの~実は私、今日早めに帰るって先生に言ってませんでしたっけ?」

ウソで~す(笑)

先生「聞いてないぞ。」

麻千架「医者行くことになってるんで。」

先生「…分かったよ!」

先生は騙された(笑)

麻千架「すいません。じゃあ漣君行こうか。」

漣「…うん。」

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