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この手を離さないで

第10章 やっちゃった!

き、気まずい…


何も言わずに、私の口までうどんを運んでくれる漣君。

私も何も言えないよ(泣)

でも、出会ったばっかりの時みたいに、無表情じゃない。


少しだよ。ホントに少しだけ、頬がゆるんでる。


一緒に暮らす仲間だった思ってくれてるのかな?


嬉しいな~

何か、嬉しい…


私はそんな事を考えながら、風邪の日の晩ご飯を食べた。


食べさせてもらったか~


何故かいつもよりおいしかったかも…?


麻千架「御馳走様でした。ありがとうね!」

漣「…うん。薬飲みなよ…」

麻千架「はーい」

漣「じゃ、お休み…」

麻千架「お休み」



あ~ダルい!


風邪辛いっす(笑)


プリン忘れられてるし…


プリン…(泣)


もう、いいか。

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