
ギュッしてっ!
第4章 決意
それは佐久間からのメールだった。
内容は普通だった。
〇〇の件で打ち合わせがしたい。
ただそれだけ書いてあった。
俺はわかった、とだけ書いて返信した。
これから、あいつに会う。
それだけで、心臓がはち切れる思いだ。
佐久間からの返信。
ありがとうございます、とだけ返ってきて事は決まった。
なんとか、普通にやり過ごそう。
打ち合わせするだけだ。
なんて事はない。
いつもどうり、ほかのやつらたちとやるように、ただ打ち合わせをすればいい話だ。
紘「よしっ!」
俺は午後から使う会議室へと、書類を持って向かった。
あいつと一緒のプロジェクトをやるのは久し振りだ。
そんなことを、ついつい嬉しいと思ってしまう自分がそこにはいた。
俺はその思いに、きずかなかった。
きずきたくなかった。
