ヤンキー守護レイ
第29章 お店の小鳥。
身軽な体を立たせて、
あたりを見回す。
…あの時の空間と、
少しだけ似ている…?
あの時の空間は、
死神を名乗るものと
黒木くんが話たところのこと。
でも、
あの時とは違う、
この体の身軽な感じと
嫌な感じがしない空気。
…一体ここはどこなんだろう…
ピッ
も「えっ⁉」
急に耳元で高い音がする。
も「…あのお店の小鳥?」
右肩に乗っていたのは、
おじいさんがさっきまで
指に乗せていた、可愛い小鳥。
…なんでこの小鳥だけ
私と一緒にこんなところに
いるんだろ…
フワッ