ヤンキー守護レイ
第29章 お店の小鳥。
お「じゃあこれは。」
その小鳥ともぅ一匹の小鳥、
ハムスターの入った
小屋を私に差し出す。
も「ありがとうございます。」
お「小屋は見えるけど、
鳥もハムスターも、
君以外には見えないよ。」
小屋を受け取り
扉のドアノブに手をかける。
お「その子たちのこと、
よろしくね。
その子たちに必要なのは、
君の『愛情』。
ただそれだけだ。」
も「はい」
カランコロン
扉を開けて、
後ろを振り返ってみる。
でもそこにはもぅ、
あのお店もおじいさんも
いなくて、
あるのは広くなにもない土地と、一本の木だけだった。