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いつもそこには、君がいて

第1章 1 月曜日


「でも、それはしょうがないじゃないですか。三上さんでもそうだったかもしれないし……」

「しょうがない、ですかね」



 しょうがない……

 一番使いたくない言葉だったはずなのに、私はここのところ、そればっかり使ってる気がする。

 「言い訳ばっかりするな」と言われて、がむしゃらに身に付けてきたはずの知識や技術を総動員しても、状況好転の糸口が見つからないのだ。

 来月こそは、その次こそは、と壁に向かってはみたものの、こうもやすやすと跳ね返されると、さすがに辛く、苦しくなってくるわけで……

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