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完熟の森

第2章 僕と理音

理音の香りは甘酸っぱい匂いだ。


隣にいると必ず鼻を擽る。


僕はその香りに埋もれたくなる。


そんな時一つに束ねた理音の髪に少し顔を近づけめいいっぱい匂いを嗅ぐ。


「千晶、何してるの?」


怪訝そうな顔の理音。


その顔が堪らなく可愛い。


「理音の匂い好きなんだ」


「やめてよ」


顔を赤らめてはにかむ理音の肩をぎゅっとした。


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