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完熟の森

第9章 酔っ払い

「こんばんは」


「千晶君、いらっしゃい」


壁際のチェアーに座っていた雫は、白のタンクトップにデニムのショートパンツを履いていた。


立っている僕からは雫の胸元が見えて、目のやり場に困った。


「千晶君も飲む?」


ビールの缶を摘んで揺らして見せる雫は、既に酔いが回っているようだった。


「俺、高校生ですよ」


苦笑いしたら、雫はペロッと舌を出した。


僕はその仕草が悪戯な女の子のように見えて可愛いと思ってしまった。


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