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完熟の森

第13章 花火

「千晶、千晶!」


「あっああ…」


「どうしたの?花火終わったよ」


「ごめん、ぼうっとしてた」


理音は不思議そうな顔した。


みんな既に立ち上がって、移動しようとしていた。


「千晶、みんなにバイバイしよう」


理音は僕の手を取って立たせよとした。

僕は立ち上がり、みんなに言った。


「じゃあな、俺達ここで」


みんなが「え~っ」て言った。


「何だよ、カラオケでも行こうぜ!」


梶原はそう止めたけどややこしい関係にうんざりしていたから、
僕は断って理音と別の方向に歩き出した。


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