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完熟の森

第16章 別れと始まり

秋刀魚は丁度良い焼き加減で、油も乗っていてマジで旨かった。


雫が「ご飯も食べたいわね」と言って、部屋から二膳てんこ盛りのご飯を持ってきた。


僕達は落ち葉の上に座ってガツガツかき込んだ。


雫が僕の口元に付いたご飯粒を取ってパクッと食べた。


その仕草が滅茶苦茶色っぽくてドキリとした。


僕は雫に落ちていく予感がした。


もしかしたらとっくに落ちていたかもしれない。



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