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完熟の森

第17章 身も心も

次の日学校で、富岡と理音はすっかりオープンになっていた。


僕の心の入れ代わりも信じがたかったが、理音の変わり身の早さに驚いた。


きっとお互い終わっていたのはもっと前からだったんだろう。


僕達はそれに気づかないふりをして自分自身を偽り続けていたのかもしれない。


僕は窓から雫のいる森を眺めてた。


雫が待ってる。


雫に早く触れたい。


そう雫に想いを馳せていたら、梶原が話し掛けてきた。

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