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完熟の森

第17章 身も心も

「新堂辛いな」


どうやら慰めにきたようだった。


「あっ、いや。そうでもないんだ」


「無理すんなよ」


梶原は僕の肩をポンポンと叩いた。


「ぱあっと、カラオケでも行くか?」


「いや、マジで大丈夫だから。俺も好きな人いるし。お互い様なんだよ」


そう打ち明けると、梶原は驚いた顔をした。


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