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完熟の森

第17章 身も心も

放課後、僕は真っ直ぐ森へ向かう。


雫に早く会いたいから僕は自転車で学校に来ていた。


落ち葉の中をタイヤがガサガサと踏みながら、自転車を漕いだ。


雫の家の前に自転車を停め、僕はドアを二度ノックする。


雫がドアを開ける。


柔らかい雫の笑顔があった。


僕は嬉しくなる。


「雫、会いたかった」


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