テキストサイズ

完熟の森

第18章 溺れる

「大丈夫。ゲームに夢中なんだ」


僕は平然と母さんに嘘をついた。


「ならいいけど」


母さんはそのままリビングに入った。


男って楽だ。


これが美梨だったら大騒ぎだな。


「行ってきます」


僕はまた自転車に跨り、森へ向かった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ