テキストサイズ

完熟の森

第18章 溺れる

授業が終わった後、本当は雫の元へ行きたかったが、
とりあえず家に一度帰らなければいけないと思い自転車を走らせた。


自宅でシャワーを浴び着替えて少し荷物を詰め、
出掛けようとしたら母さんがパートから帰ってきた。


「千晶…あなた帰らないなら連絡ぐらいしなさいよ。ご飯作る身にもなってよ!」


「ごめん、今日も友達の所泊まるよ。
週末だから日曜日には帰る」


「全く!何してるやら。日曜は夕飯いるの?」


「いらない」


「悪い事してないでしょうねっ!」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ