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完熟の森

第20章 恋人 1

パーティー会場にはマジで大人だらけだった。


僕だけが若くてちょっと場違いな気がした。


「小嶺先生。お久しぶりです」


雫よりどう見ても年が上の人が次々、雫を先生と言い挨拶してくる。


雫って何モンだ?


僕は初めて外の世界での雫の顔を見た。


完璧な美女。

先生と呼ばれる程の地位。


ゴージャスなホテルに泊まれて、僕に高価なスーツを簡単に買い与えるセレブだと…


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