テキストサイズ

完熟の森

第20章 恋人 1

「雫、久しぶりだな」


先生と呼ばない男の方を見ると、アイツだった。


「お久しぶり。克はお元気?」


「ぼちぼちだな。
まだ、ガキと付き合ってるんだ?」


男はニヤついた顔で僕を見た。


「そうなの。私、彼に溺れちゃって」


雫はそう返した。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ