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完熟の森

第22章 雫の年

結局、雪は本当にかなり家を埋めてくれて、僕は雪掻きをするハメになった。


「千晶って何でもやってくれるから助かっちゃう」


ニコニコしながら、玄関のドアを開けて僕を見ていた。


僕は雫の為ならいくらでも労働できるような気がした。


土木だろうが鮪漁船に乗ろうが、雫が望むなら体力が続く限り動けるな。


雫がエベレストの雪を持ってきてくれって言われたら、それもやってしまうだろう。


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