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完熟の森

第26章 雫と家族と僕

母さんは荷物を片付け、僕の斜め横のソファーに座って僕を見た。


「いくつ?」


いきなり、質問から始まった。


「27歳」


正直に言った。


「ご家族は?」


「いない、一人暮らし」


「何してるの?」


「作家かな…。先生って呼ばれてる」


母さんは黙ってた。


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