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完熟の森

第27章 雫と僕

頭に血がかあっと上って、僕は田村さんを睨みつけた。


そして玄関に向かい、「ちょっと出かけてくる」と告げて外へ出た。


自転車に跨り、僕は闇雲に漕ぎ出した。


ショックだった。


僕をそういう目で見てた事。


雫と僕がそんなふうに見える事。


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