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完熟の森

第28章 君を乗せて

辺りはすっかり暗くなっていた。


すると川の上や川岸の草村から緑色の淡い光がゆっくり点滅しているのが見えた。


僕は小さな橋の上に自転車を停めた。


「雫、見て。蛍だよ」


僕は緑色が淡く光ってる方を指差して教えた。


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