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完熟の森

第31章 真夏の森

翌日、のんびり車を走らせ家路に向かう。


空にはギラギラした太陽が張り切っていた。


窓から道端で農家の人が西瓜を売っているのを見つけた。


「雫!雫!西瓜だ!西瓜売ってる」



「えっ?」


雫は車を寄せ停車した。


「西瓜食べたいんだろ?昨日言ってたよな」


「聞いてたの?」


「まあね」


僕は得意気な顔をした。


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