テキストサイズ

完熟の森

第31章 真夏の森

僕は車を降り、農家の人から一番デカい西瓜を買った。


車に戻り、西瓜を抱えて座った。


「帰ったら冷やさないとね」


雫はクスっと笑って、車を出した。


「後は花火も買わなきゃな」


「うん、買って帰りましょ」


運転する雫の横顔はちょっと嬉しそうだった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ