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完熟の森

第31章 真夏の森

虫のうるさい、森の夜、家の周りのライトで雫の家はぼんやりと照らされ幻想的だ。


僕達はテラスで冷えた西瓜を食べていた。


西瓜は甘く赤い果汁をたっぷり流し、僕達の口に運ばれた。


僕が種を地面に吹き出すと雫も真似した。


また僕が吹き出すと雫はまた真似をした。


「ふふふ、芽が出たりして…」


「じゃあ、来年は西瓜買わなくて済む」


僕はまた種を吹き出した。


雫はちょっと笑って僕を見ていた。


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