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完熟の森

第32章 祭り 1

屋台の連なる道を雫と手を絡めて歩いてたら、同級生のヤツと出会した。


なのに僕に気づきもせず、すれ違った。


そんなに僕は違うのか?


鏡を見てこなかった事を後悔した。


雫が金魚すくいをしたいと言ったので、僕達は金魚すくいのテキ屋にしゃがみ込んで、金魚と格闘した。


金魚は雫は二匹、僕は三匹採れた。


テキ屋のおじさんが、金魚をビニールの袋に入れて渡す時、「はいよ、色男の兄ちゃん」と言われて驚いた。


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