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完熟の森

第32章 祭り 1

雫の態度に段々イライラしてきた。


仕方がないじゃないか!


去年は理音と付き合っていたんだし、雫だって僕の知らない渋いバーテンと親しげじゃないか!


するとなにやら逆三角型のグラスに注がれたカクテルが二つ運ばれた。


グラスの中にはピックにオリーブが刺さって入っていた。


バーテンが僕を見て、余裕の笑みを見せて去り際に雫に耳打ちした。


すると雫は頬を染めて小さく笑った。


さらに僕はイラついた。


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