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完熟の森

第33章 祭り 2

「あっあっあっ…千晶…千晶…凄い…凄いのっ…」


雫は壊れてしまうかのように喘いだ。


雫の中が燃えるように熱い。


僕も全身が燃えるように熱く、汗が体中から吹き出し、
雫の上にポタポタ垂らし雫の肌を濡らした。


雫が果てるその時まで僕は突き続け、
僕達は互いの体の境目がなくなる程交じり合った。


その様を鏡はずっと映し出していた。


僕は大人になっても雫を抱いていられるだろうか?


そうあって欲しいとまた願いながら、雫の中にいる自分を鏡で見ていた。


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