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完熟の森

第34章 守りたい

僕も一緒に手を合わせた。


拝み終わって目を開けると雫はまだ、目を閉じ手を合わせてた。


両親と話したい事が沢山あるんだろう。


僕は斜め後ろで雫の姿を眺めていた。


雫が目を開け、合わせていた手を戻すと僕を見て微笑んだ。

「この森の前の道路の向こうに大きなマンションがあるでしょ?」


突然、墓参りと関係があるか分からない事を言い出した。


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