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完熟の森

第37章 受験本番

コンコン…


僕の部屋をノックする音が聞こえた。


「千晶」


母さんだ。


ドアを開けて、コーヒーを持ってきてくれた。


「無理しないでね。体壊したら、大変よ」


心配性の母さんだが、僕を心配してくれる母の無償の愛を感じた。


僕の周りには愛が沢山あるんだ。


それに包まれている事に気づく。


「ありがとう。母さん」


今まで心配ばかりかけていたな。


そんなふうに思えるようになったのも、雫のお陰だな。


僕は雫に感謝したくなる。


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