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完熟の森

第37章 受験本番

「お祝い!お祝いしましょう!!千晶!着替えるわよ」


雫はバタバタとベッドルームの奥のクローゼットを物色しだした。


去年パーティーの時に買ってもらったスーツをベッドに置いて、「それ着て」と早口で言った。


「お祝いって?」


「やだ、千晶、お祝いって言ったらご馳走食べるのよ」


「ご馳走食べるのにスーツ着んの?」


「そうよ!!ほらゴチャゴチャ言ってないで、早く着替えて」


「ん…」


僕は言われた通り、スーツを着た。


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