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完熟の森

第5章 誘惑の森

僕は適当に歩き、理音を探した。


更に森の奥に入ると、ガサッと音がした。


音がする方に目をやると、木の影に理音のスカートがチラリと見えた。


僕はわざと気づかないふりをして、声を出した。


「理音、何処?」


理音のいる木に後退りするように近づいた。


理音は僕から少しずつ離れようと、木の周りを回っている足音が聞こえた。


理音の動きを予測した。


そして理音の動いた向きに一気に近づき、理音を捉えた。


「見つけた。理音」


理音は僕の腕の中にすっぽり収まっていた。


僕は理音にキスをした。


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