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完熟の森

第38章 大人的ディナー

タクシーは僕達の小さな街を出て県内の中心部の大きな街にまで来た。


そして僕達をデカいホテルの入り口で降ろした。


雫はホテルにスタスタ入りロビーを抜けてエレベーターの前に立ち、上のボタンを押した。


ご馳走はこの上のレストランか…


僕はスーツの意味を納得した。


僕は雫の手を取り、僕の腕に絡めて雫の耳元で囁いた。


「今夜は、大人になるよ」


雫は上目遣いで、クスッとイタズラに笑って絡めた腕に寄り添った。


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