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完熟の森

第38章 大人的ディナー

しばらくするとこじゃれた料理が運ばれてきた。


ウェイターが料理の説明をし、去っていく。


沢山あるフォークやナイフは外側から使うなんて常識は知っていたけれど、
デカい皿にちんまりした料理は食べてもお腹一杯にならなかった。


「雫、美味しいんだけど、なんかまだ足りない感じ」


「大丈夫よ、メインはこれからだから。千晶は肉料理にしたわ」


「良かった」


僕は安心して次の料理の絶品のスープを堪能した。


メインの肉は生まれてから一度も食べたことのない柔らかさと旨味で驚いた。


メインを食べきると不思議と腹は満たされていた。



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