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完熟の森

第39章 甘える雫

卒業式を控えた二日前の事だ。


「千晶、美味しい?」


「めちゃくちゃ美味しい」


僕は雫が作るオムライスが大好きだった。


それを僕が食べる姿を物凄く優しい目で見ていた。


「この後、お風呂一緒に入ろうね」


「ん、いいよ」


いつもは髪を洗ってとか理由を付けてくるのにやけに素直だった。


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