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完熟の森

第40章 卒業

「私はここから離れる事は出来ない。

千晶は東京で新しい生活をするの。

きっと新しい出会いも沢山あるわ」


「そうかもしれないけど、俺は雫の傍にいたいんだ。
雫と笑っていたいんだ。
どうしてそんな事言うんだよ!」


「千晶はこの街を出て行くじゃない。

大人になって社会に出て…」


「雫のいない未来なんて、俺はいらない」


僕は雫にキッパリ言った。


雫は困った顔していた。


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