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完熟の森

第40章 卒業

僕は雫を抱きしめようと近づき、手を伸ばしたら、パシッと手を叩いて避けられた。


「叔母からのお見合い話があるの。

私、結婚するの。子供作って、父や母みたいに暮らす」


「雫がお見合い?
俺を好きなのにお見合いして結婚すんの?」


「もう好きじゃない」


「嘘だね。俺は認めない。
なら、俺大学行かない。
今すぐ雫と結婚する」


「馬鹿言わないで」


「本気だ。ずっと雫とここに居る。子供欲しいなら作ろう」


「子供が子供作るの?」


頭にきて雫を無理やりソファーに押し倒した。


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